中古マンション 東京の今年の目玉は?
とりわけ気になっているのが、洗面化粧台だ。
洗面化粧台の収納部分をきちんと使いこなせている人は、どのくらいいるのだろうか。
私は洗面化粧台の、不必要な大きさが嫌で、洗面ボウルだけを取りつける方式にしている。
収納は必要最小限、洗面所にそれぞれの身づくろい用品と下着類、タオル類を入れる背の低い箪笥がひとつあるだけだけれど、じゅうぶんにこと足りている。
洗面所に収納を、という動きはこのところずっとつづいているようだが、収納がありすぎて、化粧品やらタオルやら試供品やらストック品やらをごちゃごちゃと詰めこんでしまう人も多いのではないだろうか。
洗面所まわりは、とくに収納の使い方を考えたい。
いらない収納棚があるなら、取り払ってしまおう。
それだけで、洗面所が明るく、広く、清潔になるはずだ。
また、洗面所は、誰でも毎日しょっちゅう使う場所。
トイレも同じだけれど、そういう場所こそ、質のよい道具類を揃えたい。
好きな柄の陶器で、石鹸入れやタオルかけ、コップや歯ブラシ立てを揃えたり、上等なタオルを使ったり。
照明器具は自分で探したお気に入りの物を使ったり。
家族しか見ない場所だけれど、あえて花を絶やさないようにしたり。
毎日使う物や場所が質のよい物だと、それだけで暮らしが豊かな気がしてくる。
余談だけれど、私は洗面所の水栓にへんなこだわりがある。
ちょっとむかしのヨーロッパふうの十字形の金属性取っ手が憧れなのだ。
以前の家では、取っ手の部分だけを探してきた陶器製のものに自分で交換し、ひじょうに満足していた。
ところが、現在の家の水栓は交換不可能。
いま、思い切ってぜんぶ取り替えようかと検討中である。
さて、風呂場こそ、思いどおりのものができるとしあわせな場所だろう。
いままで見たなかでいちばんうらやましかった風呂場は、一人暮らしの男性が住む家だった。
料理が好きなその人は、台所に面した風呂場をつくっており、開け放して、台所が見えるようにもなるのだった。
バスタブは床に埋めこまれ、のびのびと体をのぼせるようなサイズがあった。
壁は日本のものには見られない透明感のある色彩のタイルで、バスタブの脇の壁は一面がラス張りでとても明るい。
ガラスの向こうは丘の斜面なので、誰からも覗かれる心配はなく、陽光と木々の緑を眺められるのだった。
もし、あなたが新しく風呂場をつくるチャンスを得たなら、ぜひ、広い風呂場を考えてほしい。
一坪では足りない。
一坪半くらいはある、ゆったりとして清潔な風呂場をつくってほしい。
いま、主流のユニット式のバスタブではつまらない。
プラスチックの風呂はメンテナンスはらくだけれど、心身をくつろがせる場所にはふさわしくない。
木でも陶器でも大理石でもなんでもいいから、あなたの好きなバスタブを選んでみよう。
まあ、これは夢ではあるが、理想の風呂場が実現したら、ちょっとした王さま気分にひたれるかもしれない。
さて、上級編として、水まわりの什器について。
残念ながら、日本の水まわり機器メーカーのつくるものは、どれもこれも似たり寄ったり。
カタログを見ると、色はホワイト、べ−ジュ、ピンク、水色、ミントグリーンが揃っています、というけれど、まあどれも似たような色といえば色だ。
しかも、どれもこれも尉がかったくすんだ色彩。
かたちだって、いろいろ選べます、といっても、角がちょっと丸いか角張っているか、サイズがちょっと縦長か横長か、というくらいの違いで、やはり似たようなデザインばかり。
住宅機器のショールームなどを見てみると、外国製の什器が展示してある。
インターネットで閲覧できるものもある。
かんたんに取りよせられるカタログもある。
どれも、日本のものにはないしやれたデザイン、かわいいものからゴージャスなものまで、自然素材から硬質なステンレス製のものまで、幅広いバリエーションが揃っている。
こういうことを、「いろいろ選べる」と言うのだ、と感心する。
難点は多少値段が張ることだが、日本の什器を使っても水まわりには値段がかかることには変わりはない。
もし関心があるなら、いちど、検討してみてはいかがだろうか。
ぐるっと部屋を見まわしてみて、電気のコンセントがいくつあるか見てみよう。
だいたいの部屋では、対角線上の二つの隅にコンセントがつくってあるだろう。
さて、それでじゅうぶん足りているだろうか。
テレビを置こうと思ったら、テレビ用とビデオ・DVDプレーヤー用のコンセントが必要だ。
近くに電話もあったら、電話用のコンセントも。
ホットカーペットを敷こうと思ったらコンセントが足りないので、部屋の逆側のコンセントを使うことになるだろう。
逆側は入り口に近いので、いつもケーブルが足に引っかかるはめになる。
カーペットの上のテーブルでパソコンを使おうと思っても、コンセントが足りないから、いつもソファに座って膝の上にパソコンを置き、バランスを取りながらなんとか使っているかもしれない。
寝室でもテレビを見たいから、コンセントを確保するために、ベッドの位置が寝にくい場所になっている人もいるだろう。
和室ではどうしても箪笥でコンセントが隠れてしまい、たったひとつのコンセントにタコ足配線をするしかない事態にもなる。
コンセントだけではない。
部屋の電気のスイッチが1ヵ所の入り口にしかないから、夜寝るときにはいったん電気を消して、まっ暗ななかで部屋を出ていかなければならないこともあるだろう。
なぜかトイレのなかにスイッチがあるので、いつもドアを開けて手探りしなければならない場合もあるかもしれない。
家が建ちあがったときには電気の配線はあたりまえのようについているものだから、不具合があっても、なんとなく「こういうものだ」と思って使いがち。
でも、電気系統は隠れたポイントである、と私はさいきん痛感している。
ぼんやりとは思っていたけれど、痛感するにいたった理由は、現在の住まいがじつにコンセントの多い家だったからである。
そしてそれが、想像以上に便利だったのだ。
たとえば、台所と居間がつながった部屋。
このリビングはかなり広く取ってあって、二十畳以上ある。
そのスペースに、どれだけのコンセントがあるか数えてみよう。
すべて差し込み口が二つあるタイプのものである。
北側の台所からはじめると、炊飯器が置いてあるあたりの壁にひとつ、ガスコンロの近くに電子レンジ用としてひとつ、流しの近くにひとつ、冷蔵庫を置くあたりの上のほうにひとつ、同じあたりにクーラー専用のがひとつ、居間との境あたりの下にひとつ、壁の途中にひとつ、その上にエアコン用のがひとつ、東南の角にひとつ、西南の角にひとつ、壁の途中にひとつ、暖房機器を置くための壁のくぼみのなかにひとつ。
ちなみに、リフォームの際に「使わないから」とつぶしたコンセントがほかに三つほどある。
当初は、「なぜ、こんなにコンセントが」と疑問だったのだけれど、生活してみると、じつに使い勝手がよい。
リビングの好きなところでドライヤーやアイロンを使ったり、私の好きな照明器具をどこに置いてもコンセントを使えたり。
パソコンだってどこでも使えるし、携帯電話やMDウォークマンの充電を思いだしたときにするのにも、意外に便利。
いまの生活は、電気を使う機器が多い。
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